

論理問題を考えるときに、『命題』は、しばしば問題となりますが、『論理式』で表すことで、判断しやすくなるので、『論理式』のルールは覚えることが大切です。
まずは、『命題』とは何ぞやということになりますが、真か偽かの区別ができる文章や式のことを『命題』といいます。
『論理式』は、命題で与えられた文章を式であらわしたものになります。
論理式では、「AならばBである」という命題を、「A→B」といったように表します。
これは、「AはすべてBに該当する」という意味になります。
わかりにくいので、例として具体的な文章をあげてみます。
「リンゴは果物である」という命題があったとき、「リンゴ→果物」と論理式で表せます。
つまり、リンゴであればすべて果物に該当することになります。
論理式では、「A]の否定、つまり「Aでない」場合は、論理式では「A」のように、上に ̄(読み方はバー)をつけます。
命題の問題を考えるにあたって、重要な考え方の一つに『対偶』があります。
「A→B」に対して、「B→A」のことをその『対偶』と言います。
そして、この『対偶』は、もとの命題と同じ内容となります。
たとえば、「リンゴは果物である」という命題の対偶は、「果物でなければリンゴではない」ということになります。
命題の内容を変えずに、論理式の形を変える場合は、『対偶』を作ればいいというのが、命題に関する問題を解くにあたっての大きなポイントになります。
三段論法は、昔からディベートなどでもよく使われてきた手法ですが、要するに「A→B」、「B→C]であれば、「B」が共通していることから「A→C」というものです。
具体例で示すと、「リンゴは果物である」、「果物はビタミンが豊富である」という2つの命題から、「リンゴ→果物→ビタミン」とつながり、「リンゴ→ビタミン」となり、「リンゴはビタミンが豊富である」となります。
間にいくつもの項目が挟まっていても、最終的につながればいいのです。
命題の中には、「AかつB」、あるいは「AまたはB」という場合があります。
「AかつB」は論理式で表すと「A∧B」となり、「AまたはB」は論理式で表すと「A∨B」となります。
「かつ」あるいは「また」を含んだ命題は、分解できるものとできないものがあるので、次の4パターンを頭に入れておく必要があります。
① 「A→B∧C」 = 「A→B」、「A→C」
➁ 「A→B∨C」 ⇒ 分解不可能
➂ 「A∧B→C」 ⇒ 分解不可能
④ 「A∨B→C」 = 「A→C」、「B→C」
事例をあげて検証してみます。
①の例として、「彼はカレーライスもラーメンも好きです。」は、「彼はカレーライスが好きです。」と「彼はラーメンが好きです。」に分解することができます。
➁の例として、「彼はカレーライスとラーメン、少なくともどちらかは好きです。」は、「彼はカレーライスが好き」とも「彼はラーメンが好き」とも言い切れず、分解できません。
➂の例として、「AさんもBさんもカレーライスが好きです。」は、「Aさんはカレーライスが好きです。」と「Bさんはカレーライスが好きです。」に分解することができます。
④の例として、「AさんとBさん、少なくともどちらかはカレーライスが好きです。」は、「Aさんがカレーライスが好き」とも「Bさんがカレーライスが好き」とも言い切れず、分解できません。。
迷ったり、わからなくなったら、身近な文章で考えてみると良いかもしれません。
命題の問題を解いていくにあたり、押さえておきたい重要な法則が、『ド・モルガンの法則』です。
『ド・モルガンの法則』は、ある集合が別の集合と等しくなるという法則で、2種類あります。
① 「AかつB」ではない ⇒ 「Aではない」または「Bではない」
➁ 「AまたはB」ではない ⇒ 「Aではない」かつ「Bではない」
これを論理式で書くと、こうなります。
① 「A∧B」=「A∨B」
➁ 「A∨B」=「A∧B」
① の例だと、「メガネをかけた女性」、つまり「メガネ∧女性」の否定、「メガネ∧女性」は、「メガネをかけている女性ではない」ということになるので、メガネをかけていない人か、女性ではない人と同じになります。
➁の例だと、「英語か日本語少なくともどちらかが話せる人」、つまり「英語∨日本語」の否定、「英語∨日本語」は、「日本語も英語も話せない人」つまり日本語が話せずかつ英語も話せない人と同じになります。
つまり、