8つの整数から作られる4桁の整数の問題

8つの整数から作られる4桁の整数の問題

この問題は、灘中の試験に出された問題です。
どこに着眼するかが面白い問題になっています。

問題 : 8つの整数から作られる4桁の整数の問題


次の(  )にあてはまる数を求めなさい。
1、2、3、4、5、6、7、8から異なる4つを選び、大きい方から順にA、B、C、Dとします。
また、選ばなかった残りの4つを並び替え、E、F、G、Hとします。
4桁の整数ABCDから4桁の整数DCBAを引いた差は、4桁の整数EFGHでした。
このとき、4桁の整数ABCDは、(  )です。

解説

この問題を、Aが1、Bが2、Cが3、Dが4のとき、4321-1234=3087というように1個1個計算して検証していったら大変な労力になってしまいます。
単純に組み合わせを考えても、8個の数字の中からまず4個選ぶわけですので、8×7×6×5=1680通りの検証をしないといけなくなります。


1、2、3、4、5、6、7、8の8つの数字からなる4桁の数字で、ABCDは、大きい数の順に並んでいるので、最低でも4321、最大だと8765となります。
ということは、Aには4~8の数字が、Dには1~5の数字が入るということになります。
このようにしぼっても、やはり膨大な量のパターンを検証しなければいけないということはすぐにわかります。


そこで、偶数ー偶数=偶数、奇数ー奇数=偶数、偶数ー奇数=奇数、奇数ー偶数=奇数というパターンに分けることを考えますが、これではかえって複雑になってしまいます。


そこで注目するのが3の倍数です。


なぜなら、ABCDを入れ替えて、DCBAをつくる。
そしてABCDとCDBAの差が、EFGHであるということから、3の倍数の特徴を考えてみます。

3の倍数の特徴
※3の倍数は、各桁の和が3の倍数
※xの倍数ーxの倍数=xの倍数、つまり3の倍数ー3の倍数=3の倍数

ABCDとDCBAのように順番を入れ替えても、各桁の数の和が3の倍数であればいいので、ABCDが3の倍数であれば、必ずDCBAも3の倍数となり、かつその差、つまりABCD-DCBA=EFGHも3の倍数になります。


ABCDもEFGHも3の倍数であるということは、これらの各桁をすべて足した数も3の倍数である必要があります。
そこで、1+2+3+4+5+6+7+8=(1+8)×8÷2=36となり、3の倍数になっています。


ということは、ABCDもFEGHも3の倍数である可能性があります。
そこでABCDの各桁の和が3の倍数になるものをピックアップします。


Aには4~8の数字しか入らないので、8から検討していくと、ABCDが3の倍数であるとしたときの候補は次のようになります。
8763、8754、8751、8742、8721、8652、8631、8541、8532、7641、7632、7542、7431、6543、6531、6432、6321、5421 以上の18ケースに絞れたのであとは検証します。
すると次のようになります。

ABCD DCBA EFGH
8763 3678 5085
8754 4578 4176
8751 1578 7173
8742 2478 6264
8721 1278 7443
8652 2568 6084
8631 1368 7263
8541 1458 7083
8532 2358 6174
7641 1467 6174
7632 2367 5265
7542 2457 5085
7431 1347 6084
6543 3456 3087
6531 1356 5175
6432 2346 4086
6321 1236 5085
5421 1245 4176

EFGHで、0が含まれているもの、同じ数が重複して複数入っているものを除くと、ABCDが、8754、8631、8532、7641、5421の5つに絞れます。
この5つの中で、ABCDとEFGHのそれぞれの数が全く重複しないものは、ABCDが8532の時に、DFGHが6174の時だけですので、答えが出ました。


ABCD=8532
DCBA=2358
ABCD-DCBA=EFGH=6174
これで無事、1~8までの全ての数字が使われているのがわかります。